2008年12月28日日曜日

髪(薄毛)の基礎知識
ヒトの髪の毛はおよそ10万本といわれます。10万本の髪は1本1本がヘアサイクルという「髪の一生(生えて抜けて)」の繰り返しを行っています。繰り返しを細かく見ると成長期毛(初期・中期・後期)⇒休止期毛⇒脱毛⇒(繰り返し)と呼ぶそれぞれの段階に分けることが出来ます。これが何らかの異状によって成長期が短かくなる場合、または成長期に十分髪が成長しない場合、そして何らかの原因で髪が抜け落ちる場合に結果として薄毛になります。つまり薄毛とは髪の本数が少ない事だけを直接示す言葉ではなく髪が見えにくいために頭皮が露出し結果として薄毛に見える事なのです。薄毛の方の頭皮を良く見ると細い髪や産毛が目立ちます。もしこれらの髪が太かったらどうでしょう。髪の本数が減っていない場合薄毛という言葉自体が意味をなくしてしまいます。
以上の事から考えると世の中で使われる「発毛・育毛」という言葉の意味が分かります。言葉の問題もありますが、総じて言うならばヘアサイクルの流れで発毛した髪を離れたところから見てもその存在を認められるまでに髪を成長させることなのです。ただし「発毛」がヘアサイクルを無視して、いきなり発毛させる事なのかどうかは若干疑問が残ります。一方で脱毛とはヘアサイクルの流れで訪れる自然な脱毛、毛根の固着力低下による脱毛、そして免疫・ホルモン異常等による脱毛があります。通常ヘアサイクルは男性で3年~4年、女性で4年~6年といわれ、髪の固着力は1本あたり80g程度の力で抜けるといわれています。           

0 件のコメント: