2008年8月14日木曜日

歳をとるごとに毛髪が全体的に薄くなってきたという方は老化性のもので、ある程度仕方ありませんが、年齢と関係なく、特定の場所だけが異常に薄くなってきたという方は「男性性脱毛症」である可能性があります。この症状は、「若年性脱毛症(20~30代の脱毛)」と「壮年性脱毛症(40~50代の脱毛)」の総称で、圧倒的に男性に見られます。主な原因として、男性ホルモンの影響でヘアサイクルが乱れてしまうことが挙げられています。

前頭部の中央の毛髪を残し、脇から徐々にM型に後退していく症状。

頭頂部の毛髪がO型に薄くなっていく症状。徐々に円形に症状が広がっていきます。
脂性のベタベタしたフケがこの症状の特徴で、脂っぽい湿り気のあるフケがある方は注意が必要です。皮脂の分泌が過剰になること脂性のフケが発生し、このフケが雑菌のエサとなり、やがて頭皮に炎症が起こる「脂漏性皮膚炎」を引き起こします。この皮膚炎が引き起こす脱毛を脂漏性皮膚炎といいます。早めの対処が必要ですので、この症状が見られる方は皮膚科に相談しましょう。
精神的なストレスやアレルギーなどが原因で起こる脱毛症。自覚症状がなく、気がついたら10円玉大に毛髪がごっそり抜け落ちている場合が多いようです。原因が精神的なストレスの場合、血管が萎縮して栄養が毛髪に行き渡らないで脱毛します。一方、原因がアレルギーの場合、毛根がリンパ球に集まることで脱毛します。いずれも一時的な症状である場合が多く、通常、ストレスやアレルギーなどの原因を見つけ、改善すれば自然に治ります。
遺伝による脱毛症で一番多いのが、最初に挙げた「男性型脱毛症」です。若いうちから脱毛し始める「若年性脱毛症」は遺伝によるものが多く、ホルモンの影響を受けやすい体質を生まれながらにして持っています。遺伝による脱毛は防ぐことができません。なるべく症状が広がらないように頭皮を清潔に保つようにヘアケアを行い、毛髪と頭皮をいたわりましょう。
加齢による薄毛・脱毛は個人差があり、歳をとっても毛髪が元気な方もいれば、徐々に薄くなってしまう方もいます。加齢による薄毛・脱毛は自然現象といってもよいでしょう。通常、60歳を過ぎると、老化によって毛髪は細くなって抜けやすくなります。頭皮を清潔に保つようにヘアケアを行い、毛髪と頭皮をいたわりましょう。
薄毛・脱毛は男性特有の症状だと考えられてきましたが、最近は女性でも薄毛・脱毛に悩む方が多いようです。

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